ベトナム計画投資省の発表によれば、2022年1～11月の海外直接投資（FDI）は、FDI認可額が前年同期比－5%の251.4億米ドルへと減少した。しかし、FDI実施額は同+15.1%の196.8億米ドルと、1～11月の数値としては2010年以来で最高水準となった。
出所:ベトナム計画投資省
加工・製造業への2022年１～１１月のFDI認可額は149.6億米ドルであり、総認可額の59%を占めた。不動産業への認可額は41.9億米ドルと、16.7%を占めていた。
出所：ベトナム計画投資省
国・地域別にみると、シンガポール（57.8億米ドル）、日本（46億米ドル）、韓国（41.2億米ドル）、中国（22.5億米ドル）、香港（19億米ドル）の順であった。具体的な案件名は開示されていないが、日本企業による20億米ドルの投資案件（発電・送電・ガスの生産・配給分野）が9～10月に認可されたことが目立った。ベトナムへの高水準の海外直接投資は中期的にベトナムの力強い成長を支える要素の１つと捉えられる。
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